薬剤師がパート勤務になって分かったこと|自由は増えたけれど、想定外もあった

パート勤務になる前に、
生活費、勤務日数、社会保険、将来のお金については、
かなり現実的に確認したつもりです。

実際にパート勤務を数年間続けてみて、
事前に考えていたことが大きく外れていた、
ということはほとんどありませんでした。

ただ、やってみてから分かったこともあります。

自由はたしかに増えました。
でも、増えた時間をすべて自分の好きなことに使えるわけではありませんでした。
収入についても、最初は思ったより少なく感じました。

この記事では、
薬剤師としてパート勤務を選んでから実際に分かったことを、
個人の経験として整理します。

パート勤務になる前に確認した生活費や勤務日数については、
前の記事「薬剤師がパートになる前に確認したこと|生活費・資産形成・勤務日数を整理した話」で詳しく書いています。

※個人や職場が特定されないよう、
時期や状況の細部は一部ぼかし、
内容の趣旨を損なわない範囲で再構成しています。

パート勤務になって一番大きかった変化は、自由度が増えたこと

パート勤務になって一番良かったことは、自由度が増えたことです。

これは、単に休みが増えたという意味だけではありません。

仕事との距離が変わったことで、
仕事の悩みを家に持ち帰ることが減りました。

仕事が終わったあとも、
頭の中でずっと職場のことを考え続ける時間が減ったのは、
自分にとってかなり大きかったです。

生活全体に対する仕事の割合が小さくなり、
精神的にはかなり余裕ができました。

人間関係についても、
必要以上に深まりにくくなりました。

パート勤務になってからは、
人間関係があっさりして、
プライベートな話をすることもかなり減りました。

以前は、疲れやストレスの反動でお金を使ったり、
食べすぎたりすることがありました。

働き方を変えてからは、
そうしたことが少しずつ減っていきました。

よく眠れる日も増えました。

今の仕事に慣れてからは、
休日を寝て過ごすことがほとんどなくなり、
好きなことをして過ごせる日が増えました。

生活全体を自分で動かしている感覚が強くなり、
今は人生の中でもかなり自由を感じています。

増えた時間をすべて好きなことに使えるわけではなかった

自由な時間はかなり増えました。

ただ、自分の場合、
増えた時間をまるごとやりたいことに回せたわけではありません。

実際に生活に時間的な余裕が出てくると、
今まではおざなりになっていた家事や生活上の用事にも意識が向くようになりました。

掃除、洗濯、自炊などに使う時間が増えたことで、
やりたいことに費やせる時間は想定より少なくなりました。

ここは、
パート勤務になる前に少し見積もりが甘かった部分です。

仕事の時間が減ることと、
自分の好きなことに使える時間がそのまま増えることは、
同じではありませんでした。

空いた時間に何をするのか。
何を優先するのか。

そこまで含めて考えておいた方が、パート勤務後の生活をもう少し現実的に想像できたと思います。

収入面は、最初は少なく感じた

収入については、
事前にある程度計算していました。

それでも、パート勤務になりたての頃は、
収入が少なく感じました。

頭では分かっていても、
実際に入ってくる金額が変わると、
感覚は少し違います。

特に、以前の収入を基準にしていると、
最初は不安が出やすいです。

自分の場合は、その後、
勤務量を少し調整したことで、
計画に近い生活をしやすくなりました。

結果として、生活費や資産形成については、
当初考えていた範囲にかなり近い形で進められています。

ただし、
これは今のところ大きな病気をしていないことも大きいです。

パート勤務は、
毎月の収入だけを見れば計算しやすい働き方です。

一方で、体調を崩したとき、
長く働けなくなったとき、
収入が減ったときの余力は別に考える必要がありました。

自分の場合は今のところ大きく崩れていませんが、
毎月の収入だけでなく、
体調不良時の余力や生活防衛資金も含めて見ておくことは重要だったと感じています。

事前の計画は、だいたい当たっていた

パートになる前に考えていた生活費や勤務日数の見積もりは、
全体としては大きく外れていませんでした。

これは、
自分の生活費をある程度把握していたことが大きかったです。

毎月いくらあれば最低限暮らせるのか。
どれくらい働けば、その生活費をまかなえるのか。
資産形成に回すお金をどれくらい残したいのか。

ここを先に見ておいたことで、
パート勤務になってからも、
極端に生活が崩れることはありませんでした。

特に、自分にとっては、
生活費を頭の中だけで考えるのではなく、
実際の生活で確認しておいたことが大きかったです。

実際に少ない支出で暮らしてみたことで、
その生活が自分にとってどれくらい無理なく続けられそうかも、
あらかじめ確認できていました。

どれくらいあれば暮らせるのかを一度見ておくと、働き方を変えるときの判断がかなり現実的になります。

生活費や勤務日数をどう確認したかは、前の記事「薬剤師がパートになる前に確認したこと|生活費・資産形成・勤務日数を整理した話」で詳しく整理しています。

勤務先選びはもっと慎重にしてもよかった

今振り返ると、
勤務先を選ぶ段階では、
もっと慎重に見てもよかったと思います。

特に見ておきたかったのは、次のような点です。

  • 時給
  • 自宅からの距離
  • 仕事内容
  • 職場の雰囲気
  • 通いやすさ
  • 長く続けられそうか

パート勤務では、
収入の上限が正社員よりも見えやすくなります。

だからこそ、時給や勤務日数の影響は大きいです。

また、自宅から職場までの距離も、
思った以上に生活に影響します。

通勤に時間や体力を取られると、
せっかく働く時間を減らしても、
日常の消耗があまり減らないことがあります。

仕事内容についても同じです。

同じ薬剤師のパート勤務でも、
職場によって負担感は変わります。

自分の場合、
もっとじっくり情報を集めて、
条件を比べてもよかったと感じています。

可能であれば、
応募する前に利用者としてその職場を見に行くのも一つの手です。

働いている人の雰囲気、
忙しさ、
対応の感じ。

実際の職場を見ることで、
求人情報だけでは分からない空気感をつかめることがあります。

車などの固定費は、思ったより重く見た方がよかった

生活費の見積もりで、
もう少し慎重に見てもよかったと思うのが車です。

車が必要な生活環境では、
車はかなり大きな固定費になります。

税金、車検、保険、修理、買い替え。

一つひとつは毎月出ていくお金ではなくても、
長い目で見るとかなり効いてきます。

毎月の生活費だけでなく、
数年単位で出ていく支出も見ておく必要がありました。

自分の場合、
車に関する見積もりは少し甘かったです。

日々の食費や通信費は見直しやすいですが、
車のような支出は急に大きく出ることがあります。

パート勤務を選ぶなら、
固定費や大型支出は少し多めに見積もっておく方が現実的でした。

パート勤務が合いやすいと感じる人

自分の経験上、
パート勤務は合う人と合わない人が分かれやすい働き方です。

合いやすいと感じるのは、
立場や出世をあまり気にしない人です。

正社員としての肩書きや、
職場での評価、
昇進に強いこだわりがあると、
パート勤務は物足りなく感じるかもしれません。

逆に、仕事上の立場よりも、
自分の生活を整えることを大事にしたい人には合いやすいです。

お金をたくさん使わなくても生活を楽しめる人にも向いています。

パート勤務は、
収入を最大化する働き方ではありません。

たくさん稼いで、
たくさん使う生活をしたい人には合いにくい可能性があります。

一方で、あまりお金を使わず、
のんびり稼ぎ、
少しずつ資産を増やしていく生活をよしとできるなら、
かなり相性はいいと感じています。

人並みに働くとかなり疲れてしまう人にとっても、
パート勤務は一つの選択肢になり得ます。

私は、
仕事に生活をもっていかれないことの方が、
収入を最大化することよりも大事でした。

その意味で、パート勤務はかなり合っていました。

パート勤務が合いにくいと感じる人

一方で、パート勤務が合いにくいと感じる人もいます。

まず、働くこと自体がそれほど苦ではなく、
体力やメンタルにかなり余裕がある人です。

そういう人は、
正社員として働きながら収入を増やした方が、
長期的には選択肢が広がる可能性があります。

特に、若いうちにできるだけ稼いで、
早期に資産を作りたい人にとっては、
パート勤務は遠回りになるかもしれません。

収入を最大化して、
短期間で大きく資産を増やしたいなら、
働く量を減らすことの影響は大きいです。

また、
家計や住まい方が大きく変わるライフイベントを近く考えている場合も、
収入の下げ方は慎重に見た方がいいと感じます。

自分一人の生活なら成り立つ計画でも、
家計全体で見ると判断が変わることがあります。

もう一つ大きいのは、不安との相性です。

自由が欲しい気持ちよりも、
パート勤務でいる不安の方が強い場合、
時間が増えても気持ちが落ち着きにくいかもしれません。

パート勤務は、
自由が増える一方で、
収入や将来への不安も出やすい働き方です。

自分の場合は、
自由が増えることの価値がかなり大きかったです。

ただ、この感じ方は人によってかなり違うと思います。

今から同じ選択をするなら、先に整理すること

今からもう一度パート勤務を選ぶなら、
先に整理することはかなりはっきりしています。

まず、どんなパート勤務ライフを送りたいのかを考えます。

ただ勤務時間を減らすだけではなく、
減らした時間で何をしたいのか。
生活をどう整えたいのか。
どの程度の自由があれば、
自分にとって意味があるのか。

そこを先に見ます。

次に、その生活に必要な収入を出します。

最低限暮らすためのお金。
余裕を持つためのお金。
資産形成に回したいお金。
車や家電の買い替えなど、
数年単位で出ていくお金。

これらを見たうえで、
どれくらい働く必要があるのかを考えます。

その次に、
社会保険や雇用保険など、
収入以外の条件を確認します。

社会保険や雇用保険、
必要な勤務日数については、
制度の条件が関わるため、
この記事では詳しく書き直しません。

この部分は、
前の記事「薬剤師がパートになる前に確認したこと|生活費・資産形成・勤務日数を整理した話」で整理しています。

手取りだけを見ていると、
働き方を変えたあとに見落としが出ることがあります。
保険や制度面は、
生活の安全性に関わる部分です。

そのうえで、
条件に合う応募先を選びます。

時給、距離、仕事内容、勤務日数、職場の雰囲気。

このあたりをできるだけ集めて、
比較します。

可能であれば、
実際に利用者として職場の様子を見に行きます。

求人情報だけでは分からないことがあるからです。

そして、
条件に合う候補に応募します。

今振り返ると、
先にここまで整理してから動いた方が、
より納得感のある選択になったと思います。

パート勤務の自己評価は75点くらい

自分にとって、
パート勤務はかなり合っていました。

点数をつけるなら、
75点くらいです。

精神的にも肉体的にも楽になりました。
健康面も以前より良くなりました。

自由時間が増えて、
自分のやりたいことにも時間を使いやすくなりました。

仕事の悩みを家に持ち帰ることが減ったのも大きいです。

一方で、100点ではありません。

思ったより自分の時間を作れない部分もありました。

家事などの生活上の用事が増えると、
仕事を減らしたぶんがそのまま自由時間になるわけではありません。

収入も、最初は少なく感じました。

総合的に見て、
自分にとってはかなり良い選択でした。

働く量を減らしたからというより、
自分の生活に合う形へ働き方を近づけられたからです。

まとめ:パート勤務は、自由を重視する人には合いやすい

パート勤務になって一番大きかったのは、
自由度が増えたことでした。

仕事との距離ができて、
生活全体がかなり軽くなりました。

無駄遣いや食べすぎが減り、
睡眠も良くなり、
自分のやりたいことに時間を使いやすくなりました。

一方で、
増えた時間をすべて好きなことに使えるわけではありません。

実際に生活に余裕ができると、
家事などの生活上の用事に時間を使うことも増えました。

収入は最初少なく感じました。

車などの固定費や、
病気をしたときの余力も考えておく必要がありました。

自分の場合、
事前の計画はだいたい当たっていました。

ただ、
勤務先選びや固定費の見積もりは、
もっと慎重に見てもよかったです。

パート勤務ライフは、
あまりお金を使わず、
のんびり稼ぎ、
少しずつ資産を増やしていく生活をよしとする人には合いやすいと感じています。

収入を最大化するよりも、
時間や自由を大事にしたい。
仕事に生活を持っていかれすぎない形で暮らしたい。

パート勤務が自分に合っていた理由は、
働く量を減らしたことそのものではありません。

自分の生活に合う形へ、
働き方を近づけられたこと。
そこが一番大きかったのだと思います。

関連記事

仕事が終わっても仕事が終わらなかった私が、働き方を見直した話

タイトルとURLをコピーしました