パート薬剤師の職場選び|消耗を減らすために重視した3つの条件

私がパート薬剤師へ転職する目的は、副業・家事・家族との時間を確保することでした。
そのため、転職先を探すときは、薬剤師の仕事で疲弊しないよう、働き始めてからの消耗に関わる条件を特に重視しました。

実際に働いてみて、重視してよかったと感じるのは次の3つです。

  1. 人間関係のストレスが少なそうなこと
  2. 過度な忙しさがないこと
  3. 週3日勤務を希望できること

なかでも、現在の職場を選ぶ最大の決め手になったのは、職場の実情を知る人から、人間関係について話を聞けたことでした。

人間関係や実際の忙しさには、求人票だけでは把握しきれない部分があります。
この記事では、私が応募前に何を確認し、どのように判断したのか、実際に数年働いてみてどうだったのかを書きます。

「この方法なら必ずよい職場を見つけられる」という話ではありません。
転職先を選んだ一つの実例として、参考になる部分があれば幸いです。

パート薬剤師の求人で、まず比較した条件

転職先を探すときは、主に次のような条件を比較しました。

  • 通勤距離
  • 勤務日数・勤務時間
  • 休日
  • 時給
  • 必要な経験
  • 主な応需科目
  • 仕事内容
  • 異動の有無
  • 通勤手当
  • 短時間勤務者の実績
  • 一人薬剤師になる可能性

私の場合、すべての希望を満たす求人を見つけるのは難しく、条件を並べるだけでは決めきれませんでした。
自分が働き続けるうえで、何が大きな負担になるのかも考える必要がありました。

通勤距離や時給などの基本条件を確認したうえで、特に重視したのが「人間関係」「忙しさ」「勤務日数」の3つです。

社会保険に加入できるかどうかも面接時に確認しましたが、加入条件や私自身の例については別の記事にまとめています。

【関連記事:パート薬剤師は社会保険に入れる?加入条件と週3日・週24時間で加入した実例

特に重視して正解だった3つの条件

1.人間関係のストレスが少なそうなこと

私が最も重視したのは、薬局内の人間関係です。

仕事の内容や忙しさだけでなく、一緒に働く人の話し方や接し方も、毎日の消耗に大きく関わると考えていました。
そのため、職場の雰囲気が穏やかで、ギスギスしていないことを優先しました。

今回の転職では、以前から付き合いのある人に相談し、その際に職場の実情を聞くことができました。
薬局内は穏やかな人ばかりだと聞いていたため、人間関係のストレスが少なそうだと判断しました。

面接担当者の話し方や雰囲気も穏やかで、事前に聞いていた話と食い違う印象はありませんでした。
ただし、面接で人間関係について直接質問したわけではありません。
実際に話したときの印象も判断材料にはなりましたが、主に頼りにしたのは、職場の実情を知る人から聞いた話です。

複数の求人を比較したなかで、現在の職場を選んだ最大の決め手も、この話でした。
もし話を聞けていなければ、ほかの条件が同じでも、その求人を見送っていた可能性がかなり高いと思います。

実際に働いてみても穏やかな人が多く、人間関係については応募前の見立てどおりでした。

2.過度な忙しさがないこと

次に重視したのが、常に仕事に追われ続ける職場ではないことです。

忙しさについては、一つの情報だけに頼らず、職場の実情を知る人の話、求人票、面接で得た情報を組み合わせました。

職場の実情を知る人からは、残業は基本的になく、薬剤師の人数に対して患者数も多くないと聞いていました。

求人票に書かれていた主な応需科目は一つで、面接でも、扱う科目は主に一つだと確認しました。
応募当時の私は、扱う科目が主に一つであれば、多科の処方を幅広く扱う職場よりも、覚えることや判断の複雑さを抑えやすいのではないかと考えました。

面接では、仕事のピークが週の前半に集中し、週の後半は患者数が減ると聞きました。
忙しい時間はあっても、週を通して過度な忙しさが続く職場ではなさそうだと判断しました。

実際に働いてみると、猫の手も借りたいほど忙しい時間帯がある一方、ゆっくり仕事ができる時間もありました。
まったく忙しくない職場ではありませんが、常に追われ続ける職場でもありません。
忙しさについても、おおむね応募前の見立てどおりでした。

3.週3日勤務を希望できること

もう一つ重視したのが、週3日勤務を希望できることです。

求人票を見た時点では、週3日勤務が可能かどうか分かりませんでした。
そこで、エントリーシートに週3日勤務を希望すると記載しました。
面接でもその希望を踏まえて話が進み、入職時は希望した日数で働き始めることができました。

私のように、求人票に週3日勤務が可能と明記されていなくても、選考のなかで相談できる場合があります。
希望が必ず通るわけではありませんが、勤務条件の認識をすり合わせるためにも、私は選考の段階で伝えてよかったと思います。

なお、私はその後、勤務日数を週4日に増やしました。

週3日勤務と週4日勤務で、生活や疲れ方がどのように変わったかは別の記事にまとめています。

【関連記事:パート薬剤師の週3勤務と週4勤務。1日の差は思ったより大きかった

職場の実情を知る人から話を聞けない場合はどうするか

今回の転職では、職場の実情を知る人から話を聞けたことが大きな判断材料になりました。
しかし、誰もが同じように話を聞けるとは限りません。
ここからは今回の実体験ではなく、今の私が、職場の実情を知る人から話を聞けない状況で求人を選ぶならどうするか、という考えです。

私なら、人間関係を求人票や短時間の面接だけで見極めるのは難しいと考え、まずネットで口コミがないか確認します。

ただし、口コミには、書いた人の立場や相性が反映されている可能性もあります。
一つの口コミだけを事実として受け取るのではなく、同じ内容が繰り返し書かれていないか、求人票や面接で得た情報と食い違っていないかを確認するための一材料として使います。

面接時の話し方や雰囲気も判断材料にします。
職場全体の人間関係まで分かるわけではありませんが、こちらの希望を伝えたときの反応や、質問への答え方も見ます。

転職エージェントを使う場合は、自分が避けたい負担や希望する働き方を具体的に伝え、その職場について把握している情報がないか尋ねます。

たとえば、「人間関係のよい職場が希望です」とだけ伝えるよりも、次のように具体化したほうが、自分に合う職場を探す材料になりやすいと思います。

  • 常に急かされる職場は避けたい
  • 薬剤師の人数に対して患者数が多すぎない職場がよい
  • 短時間勤務者や勤務日数の少ない人が実際に働いている職場がよい
  • 忙しい曜日や時間帯、残業の実情を知りたい

なお、私は今回の転職でエージェントを利用せず、自分で直接応募しました。
その経緯と、転職後に「相談しておけばよかった」と感じた理由は、別の記事にまとめています。

【関連記事:薬剤師の職場選びは成功した。それでも転職エージェントに相談しておけばよかった

エージェントを利用する場合も、その職場についてどこまで把握しているかを確認し、説明を一つの判断材料として扱います。

口コミ、面接、エージェントから得られる情報のどれか一つで、職場の実情を確実に見抜けるわけではありません。
それでも、複数の情報を重ねることで、判断材料を増やすことはできます。

実際に数年働いてみた結果

実際に数年働いた現在、人間関係は事前に聞いていたとおり穏やかでした。
忙しさには波があるものの、常に追われ続けるわけではありません。
週3日勤務の希望も、入職時に受け入れてもらえました。

仕事内容も、応募前に想定していた内容とおおむね同じで、目立った想定外はありませんでした。

覚えることが多かった入職直後を除けば、休日には副業・家事・家族との時間を確保できています。

今選び直すなら、追加で確認したい3つのこと

現在の職場を選んだときに重視した条件は、今振り返っても大きくは変わりません。

そのうえで、今選び直すなら、忙しい時間帯の人数体制、休みの取りやすさ、説明会・研修会への参加頻度と扱いを、もう少し具体的に確認します。

忙しい時間帯の人数体制

患者数だけを聞いても、その時間帯を何人で回すのかによって、一人あたりの負担は変わります。

忙しい曜日や時間帯だけでなく、その時間に薬剤師や事務員が何人いるのか、欠員が出たときにどのように対応するのかまで確認できると、実際の働き方を想像しやすくなります。

休みの取りやすさ

パートとして働くなら、希望休や有給休暇の取りやすさも確認しておきたいところです。

休暇制度の説明だけでなく、実際の取得状況や、誰かが休んだときに業務をカバーできる人数体制があるかも確認したいと思います。
面接で聞く場合は、「休みは取りやすいですか」とだけ質問するよりも、パート職員の有給休暇の取得状況や、欠員時の対応を聞いたほうが、具体的な判断材料になります。

説明会・研修会への参加頻度と扱い

薬剤師の職場では、勤務先が行う研修・勉強会や、製薬企業の担当者が行う新薬・製品説明会などが開かれることがあります。
名称や開催形式はさまざまで、対面だけでなくオンラインで行われる例もあります。

私は次に職場を選ぶなら、次の点を面接で確認したいと思います。

  • どのような説明会・研修会があるか
  • パートも参加対象になるか
  • 参加は任意か、業務上求められるか
  • 開催頻度と1回あたりの所要時間
  • 勤務時間内か、勤務時間外・勤務日以外か
  • 勤務時間として記録され、賃金が支払われるか

勤務時間外や勤務日以外の参加が多ければ、私にとっては、パート勤務で確保した時間や体力にも影響します。
参加回数だけでなく、参加の扱いまで確認しておきたいと思います。

まとめ

パート薬剤師の求人を選ぶとき、私は通勤距離、時給、勤務時間、応需科目など、求人票で比較できる条件をひととおり確認しました。

そのうえで、特に重視したのは次の3つです。

  1. 人間関係のストレスが少なそうなこと
  2. 過度な忙しさがないこと
  3. 週3日勤務を希望できること

なかでも、現在の職場を選ぶ最大の決め手は、職場の実情を知る人から「薬局内は穏やかな人ばかり」と聞けたことでした。
実際に数年働いてみても、人間関係と忙しさはおおむね応募前の見立てどおりで、週3日勤務の希望も入職時に受け入れてもらえました。

人間関係や実際の忙しさを、応募前に完全に見抜くのは難しいです。
それでも、求人票だけで決めず、口コミ、面接、職場の実情を知る人やエージェントから得た情報を重ねることで、判断材料は増やせます。

一般的な条件を比べるだけでなく、自分が何によって消耗しやすいのかを考え、譲れない条件を絞ることも、長く働ける職場を選ぶためには大切だと思います。

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